装置経由のDDMで観ても、外部のパワーメーターで測っても光のレベルは正しい範囲で受信できているのに、BERが悪かったりLINKが上がらない時。二つの原因が考えられます。
波形のみだれ、SMSR特性
横軸に波長、縦軸に信号の強さを表示するスペクトラムアナライザー(OSA:Optical Spectrum Analyzer)で測った時に山のピークが一つで、幅が狭いのが良い信号です。いずれかの特性が悪い場合横軸に時間が設定されたオシロスコープで受信信号を観ると「EYEが開いていない」と表現されますが、信号の01か区別できない状態になります。
そもそも、一般の”光”とレーザーの違いは特定の狭い波長だけのエネルギーで有ることです。
横軸に時間を取り、変調速度に同期して繰り返し表示させるとEYE Diagramを観測することが出来ます。この波形が乱れる原因はLDそのもの以外に、変調器または受信素子が不良もありえます。
基本的には光スペクトラムアナライザーによる測定が必要。しかし、高価で大型な機材なのでネットワークの構築現場で運用するのは困難。光レベルだけでは判断できない障害があると認識している事が重要。LD障害以外に類似の障害が起こる可能性があるのは反射による障害。これもOTDR等の高価な測定器を用いらないと確定できない。
現場で出来ることはユニットを交換し差があるかを見る事。複数のユニットを交換してもlinkが上がらない場合は、FECやデータレートの設定を確認する。
OSNR(Optical Signal-to-. Noise Ratio)