低価格な接続方法としてDAC(Direct Attach Cable)があります。機構的にはスイッチから受け取った電気信号をそのまま接続するので単純ですから構成部品のコストは安く済みます。しかし、高速な電気信号をそのまま伝えるには様々な困難があり、DACに関してはケーブルの太さからくる取り回しの問題と冷却風の通り道を遮ってしまう問題があります。
それでは、設置前にケーブリングを見積もるためのDACのケーブルの太さを読み取る表記はどうなっているのでしょうか。良くあるのは26AWGとか30AWGと言う表記です。AWGは(American Wire Gauge)の略でUL規格で規定されています。注意が必要なのはここで規定されているのは実際に信号を通す銅線部分の太さであって外皮を含めたケーブルの太さを示しているわけではありません。30AWGは 直径0.255mmの銅線。これを二本束ねて外装をまとったTwinax(8P30AWG)はおおよそ直径4.0mm。40G/100Gはこれをさらに四本束ねているので6.5mm。400Gは8本束ねている(16P30WG)のは8.0mm程になります。
ケーブルが太くなれば当然許容曲げ半径も大きくなり、26 AWG4対の長い100G DAC等では50.0mm以上になります。
光ファイバー(AOC)の場合は、ケーブルの太さを決めているのは信号線の本数ではなく保護用の外装によるものなので。二芯の10G/25G、八芯の40G/100G、十六芯の400G何れも外装を含めた外径は3.0mm程度です。