Supercomuting Japan 2025に出展し、二日間来場者の方々と様々な会話をしました。去年と比べ、実際に構築運用をされて光トランシーバーの重要性を認識された方が多く我々にとっても有意義な情報交換ができました。
対応製品の出荷予定の公開と、実働デモの準備を進めています。OSFP 2x800G DR4/OSFP-RHS 800G DR4/QSFP112 800G DR4等を、これらを必要とするNVIDIA CX8 NICが皆様のお手元に届く時期に間に合う見込みです。
HPCでは従来からAOCが多く使われています。光コネクタの雑な扱いによる障害が発生しにくく、コストも安価なのが理由です。しかし、故障時には配線も交換しなければならずシステムを稼働した状態のまま作業を行う事も多く神経を使うとの事でした。これに関しては対応策がありますのでご相談ください。
JANOG55でも話題になりました、MMF MPO APCケーブルの品質についての懸念の話がありました。簡単に検査する事も難しく、受け入れ検収での試験も難しい。
IEEE802.4db 400GBASE-VR4が発行したのが2022年。IEEE802.3の公開されている資料をみると、100m未満の接続仕様についてVSR/VR/SR-30等の名称が検討されたのが2021年4月と既に一部のベンダーからは400G SR4が30m仕様として発表された後です。
その結果、製品名としては今も30m仕様の400G SR4は広く使われておりこれを100m仕様と誤認する方が多い様です。
OSFPもしくはQSFP-DDパッケージでの100G x 8構成の800G対応光トランシーバーをラインナップしていますが、2x400Gとして使われています。ですので、これを800Gと呼ぶのは不適切ではないかというご意見がありました。
機器の消費電力が多くなることにより、既存のデータセンターでは設置が難しくなってきています。ラックに搭載する機器数の制限や、場合によってはラックを設置する間隔に見直しなどが行われているとの事です。これは、建屋の構造上の制限により空調設備等の増設が困難であり供給電力だけを単純に増やすわけにはいかないからです。
当然、配置が換われば配線も変更され。距離やパッチパネル等のコネクタの使い方に従来とは異なるアプローチが必要とのことでした。弊社としては多様な光トランシーバーをご用意する事で対応しています。
「800G以降ではOSFPとQSFPどちらが主流になるのですか?」「QSFPは800Gには対応できないって話では?」
集約するスイッチ側ではどちらが主流になるのかは、つかわれる機器次第です。傾向としては汎用のインターネットデータセンターではQSFP。HPC/GPUクラスターではOSFPが好まれている様です。
OSFPの方がパッケージに余裕があるのは事実ですが、2km以下の短距離接続ではQSFPでも実装が可能です。NIC側ではPCIe slotの厚みの制限からQSFPが使われ、特殊例としてヒートシンクを削除した薄型OSFP-RHSが使われています。
不勉強で会場では回答できませんでしたので、改めてしらべてみると。機器としてはCornelis CN5000が該当する様です。QSFP112仕様ですので既存の製品で対応できそうです。