IEEE802.3dj
1対のSMFで800G 10km伝送を想定している800G LRは事前の流れのままコヒーレント変調による実装になりそうです。OFC2023の会場内セミナーで行われた説明では800ZRは400ZRの変調速度を倍にしたのが大まかな仕様の姿。複数の400Gや200Gを束ねる機能のための仕様追加はされるだろうとの事。
800G LRはPAM6/PAM8等の多値変調と偏波多重の組み合わせも考えられているが、ほぼ400ZRの仕様を流用し遅延が少なくなるパラメータに変更したものが有力。400ZR用のDSPを様々な10社を超えるベンダーが開発し流通量の従来のコヒーレントマーケットの数倍の規模でありコスト的にDP-PAM4等の差が無いため。
数年前から光トランシーバー業界は"DSP"というキーワードに振り回されている感じです。レーザー素子と向き合ってきた技術者からするとDSPという全く畑違いのモノが製品の主要部品となることに戦々恐々。
一口にDSPと言っても、その目的回路規模で様々です。PAM4の受信部もDSPとするベンダーもいますので、コヒーレントイコールDSPでもありません。光の世界でも長距離伝送ではDSPは昔から使われていますが、各伝送装置ベンダーが差別化要素の”核”としてその高度な処理能力と高コストで有ることをマーケティング的に強調してきた歴史もあります。
まぁ、SIPh(シリコンフォトニクス)も同様で実装方法にはかなり広い幅があり。「SiPh採用」と言うだけでは何を指しているの情報量が無きに等しいのですが数多く多用されている語句です。