AOCで400G breakout 100Gは考えられる。QSFP-DD側は400G SR8と同等の25G PAM4x8。QSFP28側は25G PAM4x2をNRZ 25G x 4にするgearboxを備える。
IEEE 802.3cd 100GBASE-SR2
40Gから100Gへの基本的には同じなのですが、400Gを導入にあたってその移行過程にはいくつかのシナリオが考えられます。
回線容量としては400Gは100Gの四倍なのですから、400Gを四分割して100G接続すればよいのです。しかし、現在100Gインターフェースの主流である100G SR4/CWDM4/LR4ではこれが出来ません。
100G SR4/CWDM4/LR4はいずれも25G x 4の構成ですのでこれを4本束ねると25G x 16になります。しかし、400G側は50G x 8ですのでGEARBOXと呼ばれるLANE速度変換機能が必要になります。これを、QSFP-DDパッケージにレーザー類に加えて収めるのは困難です。
ラインカードにGEARBOX機能を備えスイッチファブリックは50G per LANEでありながらQSFP28対応した製品は販売されています。
QSFP-DDポートにはQSFP28も利用できますので100Gインターフェースとして使用することは可能です。しかし、100Gで接続するということは既存の環境から設備容量が全く増大しない構成になってしまうのです。
QSFP-DD側を25G x 8、つまり200Gに減速設定し2x100G CWDM4/SR4にbreakoutする構成です。100Gの倍の回線容量で100G側に新しいOPTICSを要求しません。具体的構成としては400GBASE-SR8を200Gに設定しMPO-24(16)からMPO-12に分岐するケーブルを使用し100G SR4を対抗側に使用します。
もしくは2x 100G CWDM4 と100G CWDM4の組み合わせになります。但し現在販売されているQSFP-DD(QSFP28-DD)はMPOでもLCでもなくCSコネクタを備えた特殊なものです。サイズ的にLC DUPを二個は配置することはできないのです。
100G SR4/CWDM4/LR4へのbreakoutはできませんが100G FRに対しては可能です。QSFP-DDに400G DR4を使用しMPO-12からLCへの分岐ケーブルを使用します。GEARBOX機能を両端で分割負担する構成です。欠点は、100G FRはまだ新しい製品で100G CWDM4に対して10倍以上のコストであることです。
100G減速接続 | 200G減速+BREAKOUT | 400G breakout | 先行箱入れ替え | |
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利点 | 構成が単純 | 既存の100G OPTICSが使える | 容量減無し | 構成が単純 |
欠点 | インターフェース速度が四分の一 | インターフェース速度が半分 | 100G OPTICSが高い | 箱の容量が余る |