2022/06/30追記

FOE2022の会場におります。QSFP28 100G DR/FR1/LR1をラインナップしている所が多く、会場での会話でも100G LR4から100G LR1への切り替えは年内に始まるのではないかと言う声がありました。SFP112を利用するイーサネット機器がまだ無くても将来的な互換性を考えると。100G LR4と調達価格が変わらないのであれば、100G LR1を使うと言う考えです。

100G CWDM4をメインに使っているところは、まだコストの差があるので100G FR1に切り替えると言うことはなさそうです。

Interop Tokyo 2022が終わりました。今年も多くの来場者の方と色々な話をしましたが、その中で予想外に質問が多かったのが100G LR1です。今回は展示も400G/800Gに力を入れていて100G DR/FR1/LR1は展示品すら用意していなかったのに。

前々から、100G LR1は高価なレーザーが一個で済むことから安価に作れると予想されています。但し、QSP28では4:1のGEARBOXが必要なのでかそう簡単ではない。SFP112であれば単純なのですが。

  LD数 TEC FEC MUX GEARBOX
QSFP28 100G LR4 4    
QSFP28 CWDM4 4      
QSFP28 100G LR1 1    
SFP112 100G LR1 1        

また、SFP112ではパッケージサイズの制限から100G LR4もしくは100G CWDM4は無理そうなので将来的互換性を考えると、どこかで100G LR1に切り替えを考えないといけません。

今回のinterop2022の会話では、100G LR4と100G LR1の価格差が無いのであれば100G LR1を選ぶという声が予想外に多かったのが驚きです。確かに、100G LR1の価格は2022年に入り急激に下がってきていて実売価格ではまとまった数量の受注がある100G LR4にまだ追いつきませんがそれほど大きな差ではありません。

LR1の価格がまだ高めなのは、FECやGEARBOXと言ったIC系が高い為ですが、LD等の光学系に比べると低価格かが進行する傾向があるので実売価格で逆転する日はそう遠くないかも知れません。100G CWDM4には届かないとは思います。

私の感覚では現状では400G DR4+のブレイクアウト対向のための存在と認識していました。

112G SerDesは長寿?

イーサネットも高速化が進み、100G/400Gときて次は800Gと単純に数字が大きくなるかと言うとそう単純でもありません。技術の進歩とコストの関係は階段状であり、ある技術が様々な理由から長く使われる事は良くあります。

トランシーバー屋の視点では100Gの主流が現在の25Gx4 QSFP28の構成のままなのか。100Gx1のSFP112がいつ市場から要求されるのか。同様に400GもQSFP112がいつ要求されるのか。同じ100G/400Gでもそのレーン構成に伴うパッケージタイプが大きな問題です。

その意味で。112G SerDesのSFP112/QSFP112の話がまだサポートしているイーサネットスイッチが発表もされていない時期にこれほど注目されているのは大きなニュースです。

112G x 8のQSFP-DD800による800Gと合わせて、112G SerDesの時代が数年続く予兆でしょうか。十年後には答えが判るでしょう。

各社のQSFP28 single-lambda製品

  100G DR 100G FR1 100G LR1 100G ERL 4x100G LR
WST
WST-QS28-DR-C
WST-QS28-FR-C
WST-QS28-LR-C
 
 
cisco
QSFP-100G-DR-S
QSFP-100G-FR-S
QSFP-100G-LR-S
QSFP-100G-ERL-S
 
Juniper
QSFP-100G-DR
QSFP-100G-FR
QSP-100G-LR
 
QDD-4X100G-LR
Arista
QSFP-100G-DR
QSFP-100G-LR
 
 
 

 

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